2012年08月27日
読書録 「多文化共生社会と外国人コミュニティの力

吉富 志津代著
副題「ゲットー化しない自助組織は存在するか?」
目次
序章 グローバル化する社会
第1章 在日外国人をとりまく社会の変遷
第2章 移民政策の国際比較(ドイツ、オーストラリア、カナダ)
群馬県大泉町の労働者受け入れ実態
第3章 自助組織の背景と形成~兵庫県の事例より~
第4章 多文化共生社会をめざすことの意味
終章 多文化コミュニティーセンター構想へ
日本や世界の移民を取り巻く環境や法制度について
具体的に描かれている。
キーワード:「市民権」「出入国管理」「社会統合政策」
「外国人自助組織」「同化主義」「多文化主義」
「単純労働」
「『1990年出入国管理及び難民認定法』一部改正」→身分関係の在留資格で門戸を開き、
多くの日系南米人が来日。
「1951年 サンフランシスコ平和条約」
(在日朝鮮人が『帝国臣民』から一転して「外国人」と宣告された)
「『1982年 難民の地位に関する条約』批准」→在日外国人が国籍ではなく住民である
ことを優先される社会の扉が開かれる
経済格差による外国からの労働者流入が本格化:1980年代 労働者の流入本格化(イラン、タイ、フィリピン)
「1972年 日中国交正常化」 中国残留孤児・婦人に国費負担による日本への帰国の道が開かれる
「外国人」の突如の出現に慣れていない地域社会→さまざまな混乱。しかし混乱を乗り越えつつ
生活に密着した支援活動が開始された。
1995年の阪神淡路大震災の発生により、地域住民の隣人意識の大切さが見直される。
外国人も含む地域の街づくりへ
市民活動 → 善意の個人による奉仕活動からNGO/NPOという組織的な活動主体へと移っていった。
1998年 特定非営利活動促進法の制定へ
公的機関のスリム化+市民活動の高まり+外国人の増加と定住化
関西における外国人コミュニティの自助組織の取り組みや生活について
とてもわかりやすく描かれている。
時代の流れや、各国の政策などについても言及されていてわかりやすい。