2012年02月25日
読書録 「やめられない」 ギャンブル地獄からの生還を読む2
治療のための自助グループ
の活動が紹介されている。
「すべての病的ギャンブラーは
いわゆる<三ザル>状態になっている。
見ざる、聞かざる、言わざる。
自分の置かれた悲惨な状況や家族の苦しみを
見ない、他人の忠告や助言を聞かない、自分の
気持ちを他人に言わない。
病的ギャンブラーは自分でも知らぬ間に<三ザル>状態
の孤独地獄に陥っている。
治療には、何よりもこの<三ザル>地獄から借金を解き放つ
必要がある。
ところが<聞かざる>ですから、説教しようとしても、
ピタリと耳を閉ざしてしまう。ギャンブル地獄のまっただ
中にいても、<見ザル>にはその地獄が見えない。
見ろと言っても、他人の注意を聞き入れないので
見るようになるはずがない。
「だったらどう考えているかいってみろ」と問い詰めた
ところで<言わザル>ですから下を向いて口を閉じる
だけ。
「すみません」とのなかなか言えない。言えば
次々と非難の声が浴びせかけられるので
じっと頭を下げ、嵐が過ぎるのを待っていればいい。
通常どんな説教でも半日続くことはない。
身を硬くして頭を下げ、じっとしていれば、
たいてい説教する側がしびれを
切らし、説教と叱責を切り上げる。」
「そのうちこう着状態を見かねて、とりなしに入る
人が必ず出てくる。
・・・これが病的ギャンブラーにとっては何よりの好機。
口にする科白はもう決まっている。」
「スミマセン。これからは一切ギャンブルはしません。」
このとき涙のひとつでも流せば、もう最高の舞台になる。
周囲の者はほっとし、これで一件落着したような気持になって
しまいます。
・・・本人は確かに口を開きはしましたが、実際は
何も言っていない。「スミマセン」は口先三寸から
出ている。
ところが周囲はコロリとだまされ、・・・
本人が反省したとみなされ、型通り借金の肩代わり
が話し合われ、解散になる。
病的ギャンブラーの思惑通り、事が進んでしまう。
自助グループは、こうした通常の説教の場、教え諭し
の場とは、まったく対局的な位置にある。
説教する人はいない。全員が病的ギャンブラー。
これまでは、ひとこと何か言うたびにその十倍の叱責が
返ってきたので、黙っておくのが最善の策だった。
しかし、自助グループではたとえ黙っていても拍手がおこる。
「パスします。」といっても拍手。
しかも周囲の仲間たちは真剣に耳を傾けている雰囲気がある。
・・・ここではしゃべっていいのだと本人は何十年かぶりに
感じとり、自分の気持ちを吐露し始める。」
の活動が紹介されている。
「すべての病的ギャンブラーは
いわゆる<三ザル>状態になっている。
見ざる、聞かざる、言わざる。
自分の置かれた悲惨な状況や家族の苦しみを
見ない、他人の忠告や助言を聞かない、自分の
気持ちを他人に言わない。
病的ギャンブラーは自分でも知らぬ間に<三ザル>状態
の孤独地獄に陥っている。
治療には、何よりもこの<三ザル>地獄から借金を解き放つ
必要がある。
ところが<聞かざる>ですから、説教しようとしても、
ピタリと耳を閉ざしてしまう。ギャンブル地獄のまっただ
中にいても、<見ザル>にはその地獄が見えない。
見ろと言っても、他人の注意を聞き入れないので
見るようになるはずがない。
「だったらどう考えているかいってみろ」と問い詰めた
ところで<言わザル>ですから下を向いて口を閉じる
だけ。
「すみません」とのなかなか言えない。言えば
次々と非難の声が浴びせかけられるので
じっと頭を下げ、嵐が過ぎるのを待っていればいい。
通常どんな説教でも半日続くことはない。
身を硬くして頭を下げ、じっとしていれば、
たいてい説教する側がしびれを
切らし、説教と叱責を切り上げる。」
「そのうちこう着状態を見かねて、とりなしに入る
人が必ず出てくる。
・・・これが病的ギャンブラーにとっては何よりの好機。
口にする科白はもう決まっている。」
「スミマセン。これからは一切ギャンブルはしません。」
このとき涙のひとつでも流せば、もう最高の舞台になる。
周囲の者はほっとし、これで一件落着したような気持になって
しまいます。
・・・本人は確かに口を開きはしましたが、実際は
何も言っていない。「スミマセン」は口先三寸から
出ている。
ところが周囲はコロリとだまされ、・・・
本人が反省したとみなされ、型通り借金の肩代わり
が話し合われ、解散になる。
病的ギャンブラーの思惑通り、事が進んでしまう。
自助グループは、こうした通常の説教の場、教え諭し
の場とは、まったく対局的な位置にある。
説教する人はいない。全員が病的ギャンブラー。
これまでは、ひとこと何か言うたびにその十倍の叱責が
返ってきたので、黙っておくのが最善の策だった。
しかし、自助グループではたとえ黙っていても拍手がおこる。
「パスします。」といっても拍手。
しかも周囲の仲間たちは真剣に耳を傾けている雰囲気がある。
・・・ここではしゃべっていいのだと本人は何十年かぶりに
感じとり、自分の気持ちを吐露し始める。」