読書録「取り返しのつかないものを 取り返すために」を読む2読書録「なだいなだ 老人党宣言」を読む2

2011年10月23日

読書録 「なだいなだ 老人党宣言」を読む1

なだいなださんの本。

面白い。小泉政権のときに書かれた本。

印象に残ったところを抜粋。

「老人党はバーチャル政党」

「それぞれの地域で情報を交換して
老人を馬鹿にしない政治家に投票。
信用できる候補者が見つからないときは、
・・・それでも棄権はしない。とりあえず
与党には入れない。野党の中で
最も有力と思われるものに投票しましょう。」

「民主主義のシステムは、野党の役割に
あります。野党はイデオロギーよりも
今の国民(納税者)の不満を代弁する
役割を大切にすべきですが、それを怠って
きました。与党が政府を作って、納税者の
意見を裏切るようなことをするなら、
それに不満をもつ老人党は、とりあえず野党に
投票します。ところがその野党が
投票者の不満に耳を傾けず、イデオロギーを
重視するようでは、いまの議会制度は活きません。」

「ただ不満に応えるだけの政党は、人気取り政党です。
ポピュリズムとよばれることがありますが、
構造改革を売り物に登場した人などその代表。」

バーチャル政党での書き込み、政治論議について
かきとめられている。

なださんはアルコール依存医療に関わってきた。

「ブッシュ大統領は、アルコール依存症で、40歳で
ジャックダニエルと決別したということ。この病気は
ただアルコールをやめればいい、という問題ではない。

そこが出発点で、自己中心的な世界観から
抜け出し、家族の中の自分、世界の中の自分という
視点で自分が見られるように成長していく
ことが重要。アルコールはやめているが、
こころは前のアルコール依存のまま、アルコールを
他の何かに乗り換えただけということもある。

ブッシュの場合は、聖書主義の新興宗教に
乗り換えた。そこから悪の枢軸への戦争という
考えが生まれた。かくしてアルコール依存と言う
個人の問題は、政治問題ともなりえる。
小泉首相(当時)はアルコール依存症ではない。でも
ぼく(なださん)に言わせれば、アメリカ依存症という
こころの病です。」


「小泉首相たちのこころは透けてみえます。
北朝鮮の問題を力で解決するために
アメリカの暴力に頼らなければならないときが
くる。だから今はアメリカの暴力を支持しておこう。」

「こころの底に、問題を暴力を使って解決しよう
という考えがある。それが透けて見える。」

「自衛隊がクラスター爆弾を買い込んだという
ニュースは、その後進展がない。
クラスター爆弾をどこに落とすつもりなの
だろう。・・・非常に高価な爆弾だ。
納税者としてはこの税金の無駄遣いを、
地方選挙でも、税金の無駄遣いの例として
あげて戦うべきではなかったか。
・・・この間、地雷を破棄した、と自画自賛
しておきながら、クラスター爆弾を
ひそかに買っていたとは。」

「レッシングというドイツの作家をしっていますか。
日本ではどれくらい知られているでしょう。
かれの書いた『賢者ナータン』・・・
・・・
かれはこの芝居の中で、キリスト教、ユダヤ教、イスラム
の3つの宗教の中で、真実の宗教はどれ?
という問題に、ユダヤの賢者ナータンの3つの指輪の
たとえ話で答えるのです。1つだけ、神様から与えられた
指輪。真実の指輪を代々伝えていた家で、あるとき3人の
子どもに親が見分けのつかないほど似たコピーを作って
それをどれが真実のものか言わずに渡すのです。
当然、自分の指輪が、真実のものだと主張しあい、
裁判になる。裁判官はどれが真実か自分にも
分からないが、そんなことで争っているより、
実践で、それぞれが真実の指輪保持者に
ふさわしい行動をすればよいではないか、
という判決をする。

戦争やイデオロギーの争いに対して、
すでにこのように考えられていたのです。」




dragonfruit123 at 10:15│Comments(0)TrackBack(0) 読書録 

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