2012年06月
2012年06月14日
2012年06月10日
読書録 「千年、働いてきました～老舗企業大国ニッポン～」を読む
から始まって、老舗製造業に
ついての興味深いトピックが
取り上げられている。
日本が他の国と比べて
職人の国、製造業の国
ということが語られている。
江戸時代の金箔や鋳物の
技術が今では、携帯の中に
生かされているように基本となる
技術や精神は一貫していても、
時代の変化に応じて柔軟に
姿を変えてきた製造業の
会社を紹介している。
紹介されている企業。
・田中貴金属工業
（携帯電話に内蔵している振動のモーター、携帯用の燃料電池
プラチナでがん細胞の成長を抑える制癌剤、燃料触媒など）
・DOWAホールディングス
（携帯電話から金、銀、銅、パラジウムなど白金類を取り出す。
鉱山閉山後の環境事業など）
・ヒゲタ醤油
（羊の毛を服を脱ぐように採集する薬剤の開発。）
・勇心酒造
（『アトピスマイル』、遺伝子組み換えではなく、発酵技術の組み合わせ
で製品開発。ライスパワーエキスNo.11。）
・セラリカNODA
（ロウ。コピー機のトナーやFAX用の感熱紙、CDの記録保存に使われる。
天然素材のWAXとしてシックハウス症候群にも使われる。）
・大日本除虫菊（蚊取り線香）
・呉竹（墨）
・カタニ（スタンピング・フォイル：転写箔）
・村上開明堂（自動車のバックミラー）
・浅香工業（シャベル）
・永瀬留十郎工場（鋳物）
中国への工場の移転や技術の流出などに
ついても、経営者の見方、考え方など
言及されていて面白い。
・エプソン トヨコム（人工水晶）
水晶。圧力を加えると電気が発生。電圧を
加えると形が変わる。振動させると安定した
回数で揺れ続ける。振動は電波でいうと周波数。
携帯のような無線の周波数の基準になっている
のが水晶。
携帯で話をする場合、人間の声という振動を
マイクで電気信号に変え、電波に乗せて基地局へ。
基地局を経由して先方の携帯へ。
天然水晶は輸入に頼るしかない。
人工水晶を開発。
・戸田工業（弁柄：酸化鉄の一種、
磁性粉：コピー機・FAXのトナー、フロッピーディスク
パソコン・プリンター用トナー）
・林原（トレハロース、インターフェロンの量産化
乳化オリゴ糖、ブドウ糖より2倍のカロリーのある
点滴液の開発）
創業は水飴屋。トレハロースは、今から170年以上前に
発見されていた。どんな究極の状態からも生き返る
ネムリユスリカやハチ、バッタが飛び続けられる
秘密もこの物質にあるといわれる。干しシイタケを
水に浸すと戻る性質のもととなっている。
林原はジャガイモやトウモロコシのデンプンから
トレハロースを量産する製造技術で特許をとった。
とても面白い本だった。日常の中にこうした
老舗の技術が息づいていることに
改めて気づかされた。
2012年06月03日
2012 防災学習センター２
体験をした後、展示パネルを見る。
日本語、英語、中国語、韓国語、
ポルトガル語、スペイン語などで
説明シートなども用意されている。
「家族で防災のことを話そう！」
避難ルートの確認。
応急手当の仕方の練習。
身の守り方を話し合う。
役割分担を決める。
外出先から帰宅する。
お互いの連絡方法を決める。
災害時には電話がつながり
にくくなる。遠方の親戚を
連絡先にするなど連絡方法をきめておく。
災害伝言ダイヤル １７１。
災害時に電話がつながりにくくなった場合
でも利用可。一般電話、公衆電話、携帯
PHSからの利用が可能。
①１７１をかける。次に
②１をおす…録音
２をおす…伝言の再生
③自宅の電話番号をおす。
音声ガイダンスに従って録音・再生をする。
非常食や非常用物品。
非常持ち出し袋。
ラジオ、電池、簡易トイレ、無水シャンプー、
ろうそく、マッチ、ロープ、軍手、など
レスキューフーズ。朝、昼、晩の食事が
入っている。
こういうものもあるんだ・・・
震度と人の感じ方。
震度３ ・・・屋外にいる人がゆれを感じる。
震度４ ・・・かなりの恐怖感がある。眠っている人は目をさます。
震度５弱 ・・・多くの人が身の安全を図ろうとする。
震度５強 ・・・非常に恐怖を感じる。多くの人が行動に支障をきたす。
震度６弱 ・・・立っていることが困難。
震度６強 ・・・立っていることができず、這わないと動くことができない（阪神淡路大震災）
震度７ ・・・揺れに翻弄され、自分の意志で行動できない。
家具の固定。
食器、調理器具など散乱して割れた状態
も再現してある。フォーク、ナイフ、包丁、
照明器具の落下、食器などなど。
冷蔵庫、電子レンジなども転倒して来たり
飛んでくるかもしれない。
壁に掛けてある額縁、ピアノなども
危険かもしれない。
2012 防災学習センター
防災学習センターへ行く。
豊田市長興寺町にある。
愛知県下では、新城、名古屋、豊田に
防災センターがあるそう。
平成6年開設。平成18年にリニューアルとのこと。
センター入口。
もくもくピートくんがお出迎え。
豊田市各地区のハザードマップ。
昔の火消道具。水鉄砲。
腕用ポンプ。
明治44年から昭和初期まで用いられた。
館内には５つの体験コーナーがある。
１．暴風雨体験コーナー。
風速30メートル（台風は風速15メートル
以上の低気圧を指す。）まで
体験できる。雨にみたてたボールも降って
きてかなりすごい。
２．地震体験。
震度７まで体験できる。
他、阪神大震災、関東大震災などの
設定もある。
体験の室内は、手すりもあり、周りに
ものが何もないけれど、
普通の生活をしていれば、
棚が倒れてきたり、皿が降ってきたり
など大変な状態だと思う。
３．消火体験コーナー。
消火器を使って防水で写る画面に
向かって消火活動。
消火器の使い方を説明してもらい
まったくわかっていない自分に唖然。
栓を抜き、ホースを出し、
ハンドルをにぎると消火の薬品が
でてくる。ここでは体験だったので、
水が入っていた。
消火器で消火できる火は、天井に
あがる大きさまで、それ以上
燃え広がった場合は、避難し
消防を呼ぶことが大切。
消火器を使う前に、「火事だ！」と
大きな声で周りに伝えて通報や
救助活動に参加してもらうことを
忘れずに。
４．煙道体験。
口にハンカチなど(濡らせれば濡らした
方がよいとのこと）を当てる。
煙は1秒に３ｍの速度で上がるので
上の階にいるとあっという間に煙が
蔓延する。
煙は上にたまって、その後横に広がり
下がってくる。
下の空気の方がきれいなので、
低い姿勢で避難する。
このコーナーでは、扉がいくつもあり、
中には開かない扉があったり、
暗くなっていたりして、本当に
よい体験ができる。
誘導灯などを参考にしないと
全然違う方向へいってしまうことが
ある。
人が逃げているからといって
安易にそちらにいってしまうのも
考えもの。その方向があっている
とは限らない。
５．119番通報体験。
画面でどのように通報するか、
事故や火災、水害のうち
一つ選んで、実際の通報の体験が
できる。
そしてその通報がきちんと伝わっているか
評価される。
公衆電話、家庭用電話、携帯電話の
3種類、事故、水難、火災のうち
１つ選んで体験できる。
